自意識ばかりで現実を生きてない男性よりも、現実を生きる女性の方が上手
今回は小説の話です。小説って作者のその時代のその時々の心情が大きく影響していると言われております。昔の文豪と呼ばれる方々なんか特にですね。見えてる世界観が全く追いつきません。だからこそ影響力があるのだと思いますが。今回の夏目漱石さんてベタすぎるのですが、坊ちゃんとか吾輩は猫であるくらいしか読んだことがありませんでした。たまたま書店で目に留まり、タイトルが気になったので読んでみました。(まずタイトルこれ何て読むの?から始まりました。)
”「彼岸過迄」ひがんすぎまで”と読むそうで、これを書いていた時、漱石さんは大病を患ったり、娘を亡くしたり、世界情勢が混迷を深めるなど暗い時期だったようです。
けっこう長いです。主人公変わりますし。一回読んだだけでは理解できないかなという感じです。個人的に好きだった章のお話をすると、恋愛関係になりそうな男女の掛け合いのシーンがありまして、男性の煮え切らない態度に、女性があなたは卑怯だと言います。なぜかというと、女性に対してハッキリしないくせに男は嫉妬する気持ちを見せてしまいます。その嫉妬心に気付いた女性は高笑いしながら男性に侮辱の表情を見せます。男性も間抜けなことになぜ卑怯なんだ!と問いかけます。
自分でも自分の不甲斐なさが分かっていながら分からないフリをしている、そんなことは女性にとっては筒抜けということでしょう。
恥ずかしながら、これ自分自身にも当てはまる部分がありまして、自分が精神的にも経済的にも不甲斐ないばかりにしばらくこの関係が続くだろうと楽観視していたことがあります。
その時は体調を崩していた時期でもありましたが、結局、自分に甘えてるだけでしたね。健康って自己管理が一番重要ですから。経済的にもいくらでもチャレンジできる立場にいながら二の足を踏む状態でした。それに自分の体調が悪いのに相手の気持ちを引き留めるために無理に遊びに連れ出したりなど本当に申し訳ないことをしたと反省です。
過ぎてしまったことはしょうがないので、何より大切なことは”結果から何を学び、どう次に生かしていくか”だと思うので、そのような機会を与えられたことには感謝しています。これからの自分を磨いていきたいと思います。