楽しませる側が楽しくないことをしている
時間外労働及び残業代未払いがあったとして、アニメ制作会社「マッドハウス」が労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが報道されました。
マッドハウスでは、労使協定(「36協定」)の特別条項で月60時間までの時間外・休日労働を定めているが、労基署の調査で、少なくとも月100時間を超える時間外労働が あったと認定されたとのこと。
また、同社は月50時間分の時間外・休日労働の割増賃金を「固定残業代」として男性に支払っていたが、50時間を超えた分については一切支払っていなかったという。
マッドハウスは日本テレビの子会社で、『サマーウォーズ』や『時をかける少女』、『カードキャプターさくら』などの人気アニメーション作品を手がけてきたアニメ制作会社。
サマーウォーズとかね、ほんと名作だと思います。田舎の田園風景とIT世界が融合して話が展開される、わけわからん設定ではあるかもしれませんが、家族みたいな、心を惹きつけるストーリーになっていると思います。
正直、これを作ってた人達も時間外労働だったと思うんですよね。常態化もしていたはずだし、当時はそれが気にならないくらいヒット作を出すという目標や夢が溢れていたと思います。
時間外労働の基準というのは国のほうで明確化されています。会社にはこれを機に変わってほしいと思いますし、人に夢を与える仕事って作り手側も楽しいはずだと思うんですよね。会社が時代の変化を掴み切れず、目標設定を誤り、楽しいよりツラいと感じている人の割合が多くなった結果だと思っています。
男性は2019年3月、ブラック企業ユニオンに加入。未払い残業代の請求や長時間労働の改善などを求め、マッドハウスと団体交渉を行ったとのこと。
これ結局支払うことになったようですが、他にもユニオンへの相談はものすごい増えているようです。既に見て見ぬふりをする時代は終わってますね。