アメリカも日本も労働環境は変わらない

日々の出来事

 アメリカでも時間外労働の賃金を払わない企業がある

先日、アメリカの学校で日本語を教えている友人が帰国したので食事をしました。

自由の国アメリカの教壇に立っておりますので、労働問題は盛んであり、体力は消耗するが不利益とは無縁だろうなと思っておりました。が、そんなことはありませんでした。アメリカでも日本でいう教授、准教授、助教授、講師といったピラミッドのシステムがあり、教授の中でも細かいカテゴリーがあり、講師の中でもリーダーを筆頭に細かく分かれているそうです。友人は講師のカテゴリーであり、複数年契約と単年契約があるそうです。

ほとんどの方が単年契約だそうで、ピラミッド型でまず上に行けないのに、めちゃめちゃ狭き門だな!と感じました。そのような環境下で既に数年がんばっている事実に尊敬しかありません。

とは言ったものの大変なことが多いようで、講師の場合、まず授業のコマ数である程度賃金が決められるとのこと。何とか与えられたコマ数をうまくやりくりしていたようですが、やはり急に担当させられる授業もあり引き受けるケースがあるようです。

ある日、同僚からの指摘で授業のコマ数に対して貰っている賃金が少ないことに気づきました。上司に確認したところ、”あれ?そうだった?”と、とぼけられたそうです。

この学校組織の場合、給与計算を管理する部署もあるようでしたが、基本的にタイムカードや賃金に関しては上司が管理する仕組みになっているようです。

腐った組織の典型例です。

この話を聞いたときに”アメリカも日本も変わらないな”と思いました。むしろ単年契約が普通みたいなのでシビアですよね。

仕事の足を引っ張られたり、言いがかりをつけられるケースが多いようで、単年契約者にとっては命取りになります。そのため友人の危機管理能力はかなり鍛えられているように感じました。必ず証拠を残す、確認するなど気を付けて仕事を進めていました。

個人的に友人を優秀だと感じたことがあり、友人が教える立場だからかもしれませんが、話し方の組み立て、流れが非常に分かりやすかったです。日本語と英語を教育するレベルで使用しなければいけないので、よく混乱するらしいのですが、”誰が”、”誰に対して”の部分を明確にして話をするのでストレスがありません。

ちなみに比べると私の話し方はレベルが低いなとかなり凹みました。夢に向かって突き進む友人に感化された今日この頃でした。

タイトルとURLをコピーしました