機会損失を考えることが差別化の重要ポイント
今回はある外資系企業の話をさせて頂きます。その企業は総務・経理というポジションに関しては1人雇用している状態でした。マニュアルは一応作成しておりましたが、海外の本社と会計事務所と密に確認連絡を取る必要がありました。
まず年収についてですが、450-500万程度。残業代込み。外資系で総務・経理にお金をかけたくないとはいえ、1人ポジションだし安すぎです。外資系に希望する多くは語学で差別化を図り、年収アップを期待するはずです。日本国内の一般の総務・経理の求人年収は語学不要で400-450万程度。しかもほぼすべての企業が部課の組織を成しているので周りにサポートする人がいます。
だれでも最初は不安です。特に給与計算とか経理って責任重大じゃないですか。職務上真面目な方も多いです。同じくらいの年収でサポートする人がいる、いないならどちらを選ぶでしょうか。これも一つの機会損失です。
あとは”総務・経理のポジションで社長との距離が近いかどうか”も重要です。設立間もない人手不足の企業は気を付けないと簡単に退職されますよ。
この外資系企業では、社長との距離がめちゃくちゃ近く、兼秘書のような状態でもありました。領収書の整理とかをするわけです。”たぶんというか明らかに社長の個人的な出費が出てくる”わけですよ。外面は問題ないように装いますが、まずこの積み重ねで嫌になって辞めます。総務・経理の人は真面目な人が多いから。
給与計算も一緒です。この外資系企業は他の従業員はすべて営業です。花形ですよね。契約取り付けまくればバンバン給料上がっていくシステムで、ここの部分だけは外資系だと思います。1人以外は皆成果報酬のような状態を見せられてつまらないと思うのは普通だし、1人だけ業務内容が違うので従業員同士の会話もつまらないですよね。モチベーション下がっていくわけです。これも機会損失です。
それと外資系企業専門人材紹介会社のようなものがあり、求人募集はそれらの会社を通して行っているようでしたが、めちゃくちゃ高い手数料取りますからね。採用した従業員の年収の半分とか手数料で取ります。基本数百万円単位です。これも機会損失です。
SNSの台頭で”機会損失=社会的配慮”が重要になってきています。法的に問題ないから大丈夫でしょうは通用しません。ただ、人員配置も限界があるでしょう。”部分的に外部委託する必要があります。”
その様な時に我々士業に相談して頂ければ幸いです。提案したいことはいくらでもありますので。