カネカの炎上騒動

人事の話

みなさんカネカという企業をご存じでしょうか。

世間で話題になっておりまして、ザックリお話しすると、男性元社員が育休取得直後に転勤を命じられて、その後のカネカの対応もよろしくなく、結局男性元社員は退職し、妻がブチ切れてTwitterで告発。その後炎上してしまいました。

”社会的に適切か”ではなく、”法律的に適法か”を選択してしまう

 色々な意見がありますが、すべては初動に何を選択したかで決まると思います。カネカは最初に元社員との間に法律的な問題は無しと公表しました。これがすべてでした。カネカは法律的に問題無ければ何でもするのね。と広く知られてしまったことでしょう。

 法律という文言を使用したことから弁護士が対応指示を行ったと予想されます。カネカと元社員との裁判に発展するまでを見越しての指示かと思います。しかし、社会的配慮を欠き、マイナスイメージが広く知れ渡る結果となってしまいました。

 今回は炎上騒動ではなく大事件だと思っています。間違いなく今後の企業の対応が変わってくるからです。今まで法的損失を考慮すればよかったのに、社会的損失も考慮しなければいけなくなりました。SNSは無視できませんね。

そもそも人事は”社会的に適切か”を考えていたのか

 個人的には人事は何をしていたのだろう?と思いました。育休取得直後に転勤て鬼だなと思うのが普通だと思うのですが、よほど人手不足なのか、元社員との間に問題があったのか、と色々思うのですが、一番はSNSを軽視していたことではないでしょうか。

 一般的に企業の人事部て花形部署のところが多いです。公務員、保険会社、銀行などで出世する方々は必ずと言っていいほど人事部にいた経験があります。こんな人物が出世するんだなぁと客観的に見れる機会が多いからだと思います。逆に言うとミスをしたり、バカなことはできません。カネカの人事部も意外に意見を言えるような雰囲気がなかったかもしれません。

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