年次有給休暇を取りたがらない理由

働き方改革の話

年休を取りたがらない理由は?

働き方改革が進む昨今、経営者は労働者にしっかりと年次有給休暇(以下
「年休」などを取得し、心身のコンディションを整えてほしいと考えている
ことでしょう。
しかし、実際の年休取得率は50%を下回っています(厚生労働省「就労条件
総合調査」) 。
年休取得率が低迷を続けるのは、同僚への遠慮、業務量が多くて休んでいる
暇がないなどの事情によるものです。特に慢性的な入手不足に陥りやすい
中小企業では、こうした傾向が顕著かもしれません。

【年休取得にためらいを感じる理由】

ためらいを感じる理由(複数回答)

・みんなに迷惑がかかると感じるから 72.3%
・後で多忙になるから        46.8%
・職場の雰囲気で取得しづらいから  31.6%
・上司がいい顔をしないから     15.2%
・昇格や査定に影響があるから     8.7%
・その他               5.9%
・無回答               1.3%

(出所:厚生労働省「平成28年度『仕事と生活の調和』の実現及び特別な
休暇制度の普及促進に関する意識調査」)

こうした中、政府は2020年までに労働者の年休取得率を70%に引き上げると
いう目標を掲げました。労働基準法を改正し、労働者に5日以上の年休を消
化を義務化しました。

法改正が施行されて5か月になりますが、弊所には取得できないという悩み
は寄せられていません。
問題ないと推測しますが、老婆心ながら年休5日強制付与に違反したら罰則
がありますのでお気を付けください。

タイトルとURLをコピーしました