ハンセン病の話 in 東京都人権プラザ企画展

日々の出来事

過去に人体解剖まで行われていた衝撃

 ハンセン病の当事者からの話を聞いたことがなかったので機会があれば聞いてみたいと思っていたところ、目黒区の図書館のパンフレットコーナーでハンセン病に関するシンポジウムのパンフレットを発見しました。ということでさっそく行ってきました。

 少し遅れて行ったのですが、ワンフロア埋まってました。少なくとも30~40人はいたかと思います。

 パネリストは沖縄愛楽園というハンセン病患者の為の療養所があり、そこで自治会長をしている金城さんという方と学芸員の方々でした。金城さんはとてもおおらかな雰囲気の方でした。ハンセン病賠償訴訟でも活動されてきた方です。

 明治時代頃からの沖縄のハンセン病の歴史が語られましたが、ひどいものですね。ハンセン病になった方は家を追い出され、差別され、掘っ立て小屋のようなところで生活していたそうです。目の前が海で周りは草が生い茂るような場所です。台風などが来た時は大勢亡くなられていたと思います。

 昔はハンセン病は不治の病と考えられていたので、明治政府は隔離政策をとっていました。ハンセン病を疑われると療養所に連れていかれます。療養所ができる前の沖縄では、石を投げられ、家を焼かれ、追い出されていたそうです。住み移る土地で同じことが行われていたそうなので特効薬が開発されるまで安住の地はなかったでしょう。

 金城さんが写真をスライドしながら説明をしていたのですが、アメリカ統治時代の沖縄の療養所でアメリカ人が撮影したと思われる写真で療養所内で死亡ハンセン病患者の解剖が行われていました。他に記録が残っていないそうで誰が何のために解剖を行わせていたのかは謎のままのそうです。これは衝撃でしたね。記録も残っていないとは闇しか感じません。

 故郷を追われ、親にも連絡してくるな、帰ってくるなと言われる子供の心境って想像を絶すると思います。さらに差別だけは根強く残っているようで、ハンセン病患者の子供たちへのいじめ、嫌がらせも報告されているようです。

 最近になって国も賠償に応じる動きをみせておりますが、名乗り出る方のプライバシーは守られるかなどまだまだ問題は山積みのようです。

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